山月記

隴西の李徴は、汝水のほとりに発狂した。

2021-01-01から1年間の記事一覧

敬老の日

月が綺麗 人有悲歡離合 月有陰晴圓缺 此事古難全 但願人長久 千里共嬋娟 かなしみよろこびはなれつどうは人 くもりはれみちかくるは月 いにしえよりのためしとてまどかなることかたければ ただかの人もとこしえに 千里のかなたに月めでたまえ*1 *1:吉川幸次…

読書録(令和3年8月)

8月の読書録! 「構造」について興味を持ち始めた。 読んだ 『弟子』中島敦 子路についての話。最期は「見よ!君子は、冠を、正しゅうして、死ぬものだぞ!」と叫びながら膾のごとく切り刻まれて死んでいく。弟子の死を悲しんだ孔子はそれから一切塩漬け類…

読書録

少年時代、読書感想文というのがどうも苦手でした。原稿用紙何枚で書けだとか、そもそも課題図書というのがあって好きでもない本を読まされたうえに一丁前の「感想」を持たないといけないだとか。そういう風潮にうまく迎合できないまま、読書への苦手意識も…

JOKER

Forgive my Laughter: I have a Condition That's life, that's life and I can't deny it Many times I thought of cutting out but my heart won't buy it But if there's nothing shaking come this here July I'm gonna roll myself up in a big ball and…

山月記

臆病な自尊心 そうだ。お笑い草ついでに、今の懐いを即席の詩に述べてみようか。この虎の中に、まだ、かつての李徴が生きているしるしに。 袁傪はまた下吏に命じてこれを書きとらせた。その詩に言う。 偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃 今日爪牙誰敢敵 當時聲…